インテリアプランナーとは

 インテリアプランニングにおける企画・設計・工事監理を行うインテリアに関する知識と技術に習熟した専門家のことであり、国土交通省所管の「財団法人/建築技術教育普及センター」が行う試験に合格し、登録を受けた資格者です。

 インテリア関連物品の流通・販売、又はそのコーディネートを行う『インテリアコーディネーター』に対し、『インテリアプランナー』は家具・ウィンドウトリートメント・カーペットなどのインテリアの専門的な知識はもとより、建築法規・消防法・構造・設備など、建築等に関わる基本的知識を持ち備えています。

 21世紀は「インテリアの時代」と言われています。社会の多様化に伴い、日々の生活や仕事の場が重視されるようになってきました。建築設計で解決するばかりではなく、生活に身近なインテリア設計のレベルで解決するべき課題も増えてきています。このような変化をうけ、建築界でも、インテリア設計の重要性が認められるようになり、建築計画の初期段階からインテリアプランナーが参加してプロジェクトを進める必要性が高まってきています。

インテリアプランニングの仕事

 インテリアプランナーの仕事は「インテリアプランニング」です。インテリア空間の計画・設計・工事監理そしてメインテナンス、コンサルティングと業務は広範囲に渡ります。

 人々に望ましいインテリア空間のあり方を、時代や社会背景を考慮し、機能性、安全性、快適性、経済性を基に、高い技術と感性・経験により提案し、その提案を実現させることによって、広く生活環境の向上に寄与していく仕事がインテリアプランニングなのです。コンセプトを策定する「プログラミング業務」から、「デザイン業務」、品質・コストの管理を行う「マネージメント業務」にまで関わります。対象とする領域は、住宅、オフィス、店舗、ホテル、病院、学校、工場、公共施設などすべての建物に関わるインテリア空間です。

インテリプランナーになるためには

 公益財団法人/建築技術教育普及センターが行うインテリアプランナー試験は、「学科試験」と「設計製図試験」により構成されています。原則として学科試験に合格した者が設計製図試験を受けることができます。ただし、アソシエイト・インテリアプランナー、建築士(1級・2級・木造)は、学科試験が免除されます。また、受験資格としての年齢制限を設けず、学科試験はどなたでも受験することができます。

●IP試験の学科合格者は、登録することにより「アソシエイト・インテリアプランナー」(准インテリアプランナー)の称号が付与されます。

●設計製図試験を合格し、実務経験等の登録要件を満たすものは、登録することにより「インテリアプランナー」の称号が付与されます。登録の有効期間は5年とし、更新講習を修了することにより登録を更新することができます。

 試験のスケジュールは、年度により多少の前後はありますが、以下の通りです。
○受験申込期間(前期)    3月中旬〜4月中旬
○学科試験          6月中旬
○学科試験合格発表      8月下旬
○受験申込期間(後期)    9月初旬〜9月下旬
○設計製図試験        11月中旬
○設計製図試験合格発表    2月中旬
 詳細は、「公益財団法人/建築技術教育普及センター」のホームページをご覧ください。

 毎年、9月〜10月初旬(全5回)IP設計製図試験に向けたパース講習会と試験日の2週間前頃(11月第1日曜日)に、HIPA/北海道インテリアプランナー協会主催の「設計製図試験/直前講習会」が実施されています。

Topへ戻る