創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。

創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。

HIPA30周年祝賀会・新年会が令和5年1月26日会場:ポールスター札幌で開催されました。
コロナ禍も制限解除の中、慎重にマスク着用ではありますが、みなさんとの久しぶりの交流がはかられ、情報交換と親睦の輪が広がりました。
HIPA30年の歩みを写真のスライドショーと共に省み、楽しい時間がすぎました。

創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。 創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。
創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。 創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。
創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。 創立30周年祝賀会・新年会が開催されました。

夏の親睦会 in THE ROYAl PARK CANVAS

情報委員会 河村 利枝子 

エントランス外観

2022年7月22日

コロナ禍で社会情勢が変動するなか HIPA の活動も再開いたしました。
2022年10月にオープンした 道産木材を使用した国内初の高層ハイブリット木造ホテル “ザ・ロイヤルパークキャンバス札幌大通公園” で施設見学と親睦会が行われました。

「北海道を体感する」をコンセプトにしたライフスタイルホテル大通公園に面した外装には木製ルーバーとコルクパネルが使われて経年変化で表情が変わる外観です。

エントランスから木製階段で 2階へ、ホテルフロントと一体化したキャンバスラウンジに集合し総支配人の神田典子さんから施設の説明を受けました。
道産タモ材の傾斜天井は大通公園に面して広がり開放的な室内は 木製家具や観葉植物など森の中にいるような癒しの空間です。

GUEST ROOM 2F キャンパスラウンジ
ROOF TOP

その後 客室階へ案内してもらいます。
9〜11階木造階客室は柱型や梁型がなくすっきりとして構造体の端材利用した棚やオリジナル木製スピーカーが全室配置されており 地産地消で道産木材が使用されてます。

見学の最後はルーフトップ(屋上)へ。
木造部分へかかる荷重を減らすために設備機器を地下へ設置することで生まれた屋上では テレビ塔を前方に仰ぎ札幌市内を一望できます。
北海道産こだわりのジンギスカンとビールで夜景を楽しみながら参加者との親睦を深めました。

HIPA 大樹町メムメドウズ バスツアー

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー タイトル
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー スケジュール

《出発》

今回のバスツアーは、情報委員会員が調査し何度も練り直し、あたためて来た企画です。北海道に居ながら、興味があっても個人では、なかなか実行に移せないルートを企画しました。「是非参加したい」との声が上がって、短い締め切りにも関わらず、あっというまに定員数に達しました。札幌駅北口に集合、貸切バスにて、わくわくツアーがスタートです。まだ初夏なのに30℃を超えるとは、恵まれ過ぎの天候になりましたが、冷房の効いた車内は快適です。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー《出発》HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー《出発》

バスが進む高速道路の目の前に広がる風景は、まさに北海道そのもの、空と大地の調和がなんと美しい事でしょう。途中SAで休憩を入れながら正午には、帯広「中札内美術村」に到着しました。林道の木陰ではすこし陽射しやわらぎますけど、やはり暑い暑いカシワの林を通り抜けレストラン「ポロシリ」で昼食、地元の農産物を使用した、身体に優しい料理を堪能しました。訪れている場所この、六花亭製菓による敷地内施設には、美術館、庭園などもがあり、「六花の森」とともに地域に根ざした施設づくりが評価され「日本建築学会賞」学会賞を受賞しています。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「六花亭中札内」HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「六花亭中札内」
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー 六花亭中札内HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「六花亭中札内」
02 六花亭中札内 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

メムメドウズ

<ここはアナザースカイ?!> もうひとつの地球
「道の駅なかさつない」に寄り、採れたて出来たての食材をゲットしてから、1日目の最終目的地の大樹町「メムメドウズ」のゲートをバスはくぐりました。コンファレンス・センターまでのプロムナードは、馬が舎から首を振ったり、野うさぎがこちらを見つめていたり、癒された気持ちにさせてくれます。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「メムメドウズ/宿泊棟」
03 メムメドウズ/宿泊棟 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「メムメドウズ/メーム」
04 メムメドウズ/メーム その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「STUDIO MEMU」
05 STUDIO MEMU その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

国際大学建築コンペ
第1回「学生のための住宅デザインコンペ」最優秀賞受賞

町まとう家 A RECIPE TO LIVE
設計:早稲田大学古谷誠章研究室
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

東日本大震災の年、2011年に行われた第1回目の学生コンペでは、東日本地区の大学を対象に「新しい家」をテーマに案を募集、うち77作品から選ばれた作品。土地周辺に在る、町を象徴する素材「牧草」を利用。外部は断熱材、内部は発酵熱により室内を暖める。地域社会にも溶け込むような平屋の住まい。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第1回 学生のための住宅デザインコンベ」
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「第2回 LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞

BARN HOUSE
設計:慶應義塾大学ラドヴィッチ研究室
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

かつて競走馬を飼育していたこの地の記憶を引き継ぐ建物として、人と馬とが共に生活することを目指した住まい。馬糞を堆肥化させる過程で発生する熱を利用して室内を暖める。消臭には黒炭を採用。厩舎とリビングの壁に並べて室内調湿を兼ねる。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第2回 LIXIL国際大学建築コンペ」
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「第3回 LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞

HORIZON HOUSE
設計:ハーバード大学マーク・マリガン研究室
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

居住空間と大樹町の牧草風景が生み出す対話を象徴した住まい。基礎部と屋根部によって定義された一繋がりの屋内の起伏が周囲360°の大自然パノラマとそこに映る季節ごとの変化を居住者にもたらす。また冬季に住宅の一部が雪に埋もれ窓からの視界が遮られることを避けるため、居住空間は木製基礎によって地上1mに据えられ、通年全ての屋内空間から自然風景が堪能できる。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第3回 LIXIL国際大学建築コンペ」
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「第4回 LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞

NEST WE GROW
設計:カリフォルニア大学バークレー校デイナ・バントロック研究室
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

食物のライフサイクル(栽培、収穫、貯蔵、調理、堆肥)に沿ってデザインされた建築。地上レベルにある壁面で食物を育み、木のフレームに吊り下げ貯蔵し、1階のコミュニティキッチンで調理し、囲炉裏に集まり食事をし、壁に組み込まれた堆肥容器で不要な食物を堆肥化する。ファサードのボリカーボネート波板は食物に日射を届けると同時に、足元から風が入る形状となっている。また、じょうご状の屋根では雨水を集め植物の水遣りに使用する計画である。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第4回 LIXIL国際大学建築コンペ」
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「第5回 LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞

INVERTED HOUSE
設計:オスロ建築デザイン大学
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

高さの異なる床、傾きの異なる屋根を持ち、それらによって環境が調整されることで、寒さと季節の移ろいを感じることができる家となっている。主要な構造である互いに交差するふたつの壁が、4つの性質の異なる空間をつくリ出し、料理・食事・入浴・就寝等すべての生活は屋外で行われ、屋内の居室は予期せぬ悪天候から避難するために作られている。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第5回 LIXIL国際大学建築コンペ」
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「第6回 LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞受賞

INFINITE FIELD
設計:デンマーク王立芸術アカデミー
設計監修:隈研吾建築都市設計事務所

「INFINITE FIELD」は、LIXIL住生活財団が主催し、次世代のサステナブル住宅の技術を模索・検証、社会にその技術を発信する「第6回LIXIL国際大学建築コンペ」において、「Comfort and Lightness(ライトウェイトな快適さ)」をテーマに、コンペ史上初の試みとなる組み立て・移動できる軽い住居として設計・提案され、最優秀賞を獲得した作品です。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「第6回 LIXIL国際大学建築コンペ」
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隈研吾氏改修のレストランで、団欒

イスとテーブルを自由にレイアウト・組み替えし、懇親会の始まりです。
食事には、地元の「かっこう料理店」(建物もオーナーこだわり)の限定お弁当を特別に調達し、オードブルも地産で揃っています。冷えた飲み物は最高です。もう 会話が止まりません。
やわらいだ風が心地よく通るこのレストラン空間は、隈研吾建築都市設計事務所の設計です。食後は北斗七星の夜空の下での花火遊び、大判ガラス一面に映り込みます。そこには併設のバーカウンターに移動して団欒する、ほろ酔いの面々がほのかな照明で照らさせていました。このシチュエーションも想定して空間デザインされていたのですね、流石ですね!(上から目線スミマセン)。風も涼しくなり、実験住宅建築物などを点灯して再度見学しました。ライトアップされて、浮かび上がったプロポーションが美しいです。その後の、分化会 はワインで乾杯! 喉に染み渡ると、夜も更けていきました。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「メムメドウズ/団欒」
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「メムメドウズ/団欒」
07 メムメドウズ/団欒 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

十勝の歴史的建造物と
十勝地区インテリアプランナー協会員と交流

大樹町の宇宙交流センターSORAに到着しました。大樹町とJAXAが連携協力協定を締結し「大樹町航空宇宙実験場」が設立されました。この実験場では大気球実験や、JAXAによる最先端の実験が行われています。ホリエモンこと堀江貴文さんらが創業したベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」も大樹町にありますし、宇宙へ広がる夢、未来へ向けてのフィールドがまさにこの場所ですね。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「十勝の歴史的建造物と」
08 SORA その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

次は大樹町をあとにして、帯広市内に向かい、十勝地区インテリアプランナー協会員との合流地点「真鍋庭園」へ移動し、親睦ランチタイムを取りました。ここには「真正閣」があります、明治44年、当時の皇太子(大正天皇)が十勝にお立ち寄りになられることから、帯広市内に建築された御便殿の一部を当園に移設され、大切に保存されている建築です。ここは非公開ですが、特別に見学させていただきました。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「真鍋庭園」HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「真鍋庭園」
09 真鍋庭園 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です
HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「真正閣」
10 真正閣 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

「旧双葉幼稚園」に移動。大正期の建築物で、球形、四角形、三角形などの基本図モヂュールとしている独創的意匠です。見上げると吹抜けドームで、八角形の遊戯室中心のレイアウトのまま、閉園の2013年まで90年以上も、使われて来ました。2017年7月に重要文化財に指定された、十勝管内の建築物でははじめてとなる重要文化財であります。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「旧双葉幼稚園」
11 旧双葉幼稚園 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

さて最後の見学は「宮本商産旧本社ビル」、外観意匠は東京駅と同じレンガと石で紅白の帯をつくるヴィクトリアンスタイルです。ところが構造は実は木骨のレンガタイル貼りだと説明がありました。戦前の帯広の繁栄を表した重厚な趣が伝わってきました。貴重な建築物の見学許可やご説明など、十勝地区IP協会員皆様の計らいで充実した体験ができました、感謝いたします。見えなくなるまでバスに手を振っていただきました。
訪問拠点を全てクリアーして、バスは無事、札幌へ帰ってきました。

HIPA 大樹町メムメドウズバスツアー「宮本商産旧本社ビル」
12 宮本商産 その他の写真はこちらをクリック ※閲覧にはIDとPassWordが必要です

HIPA 新年会2016

HIPA 新年会2016

情報委員会 加藤 次大 

 恒例の新年会が1月29日に催されました。会場はワイン酒場「TANTO」。
今年も一次会42名・二次会30名の参加があり、皆様元気なお顔を見せてくれました。

『おめでとうございます。今年も良い年に!』との願いをこめた佐藤会長のご挨拶を頂き、 始まった新年会。
会員同士は親交も深め合い、又、総務委員会が企画した『外れなき超豪華景品付き抽選会』も あった2時間は『あっ』と言う間!
参加された皆様は十二分に楽しんで頂けたでしょうか……?

 今年の二次会は、チョット雰囲気を変えて『ダーツバー』へ!

HIPA 新年会2016(佐藤会長)
佐藤会長
●HIPA会員数 正会員・一般会員あわせて83名です。
 皆様 おめでとうございます。
HIPA 新年会2016(法人会員各社からの新年のご挨拶)
法人会員各社からの新年のご挨拶
●HIPAの活動にご賛同いただき
 当協会に協賛いただいております
 法人会員は29社です。
 本年もよろしくお願いもうしあげます。
HIPA 新年会2016(総務委員会の皆様)
総務委員会の皆様 抽選会等楽しい企画ありがとうございました。

第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催

■ 第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催

河村 利枝子(情報委員会)  

子供たちが身近なお菓子での家づくりを通じてものづくりの楽しさを実感し、想像力をはぐくみ
さらに建築やまちづくりに興味を持ってもらうことを目的とした企画
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」が開催されました。

初めての企画にも拘わらず 30組のグルーブの応募があり、1次スケッチ審査をへて
10組のグルーブがファイナルステージに進み 2016年1月16日 東急百貨店催し物会場にて
スケッチ作品の製作に挑みました。

3時間という短い時間でしたが 洋菓子専門学校の学生の手をかりたいへん見事な「お菓子のおうち」の完成
その後 完了検査をうけ 表彰式にいたりました。

当協会でも企画から協力のかたちで参加いたしております。
当日 ボランティアスタッフでお手伝いいただいた会員の皆様、審査委員の佐藤会長 ご苦労様でした。

主催:北海道建築士事務所協会
共催:札幌洋菓子協会
協力:北海道インテリアブランナー協会 / さっぼろ東急百貨店

第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
参加募集ボスター
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
みごとな全作品です

コンテスト会場風景

第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催

入 選 作 品 紹 介

第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
グランブリ
作品名「森の動物ハウス」
グルーブ名:チョコレートマカロン
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
準グランブリ
作品名「将来すんでみたいおうち」
グルーブ名:お菓子づくりだいすき3人組
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
優秀賞
作品名「はなとこなつのひみつの家」
グルーブ名:なめっかーズ
第1回「お菓子の家づくりコンテスト」開催
表彰式がおわり 参加者全員で記念撮影です

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート

■ JIPA in 静岡 2014全国大会に参加いたしました!

 倉井洋子 / リンク設計事務所 

 平成27年4月11日(土曜日)14:00〜いよいよ静岡での初の全国大会がスタート致しました。静岡県インテリアプランナー協会の日野会長によると今までは少人数の為、開催地に手を上げることが出来なかったとの事ですが、他協会からの要望もあり今回意を決して会員一丸となり開催に至ったそうです。
北海道から 13名が参加いたしました。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
JIPA in 静岡 2014全国大会レポート

 まずは、第1部大会式典に続き、第2部は(株)吉蔵 三代目社長 杉山吉孝氏による『指物の伝統と今こそのこだわり』についてのインテリアトーク。
指物家具とは物差しを使い木板を組立てて作った精巧な木工品の事で、「京指し物」「江戸指物」が有名ですが、静岡では「駿河指物」と呼ばれるそうです。
杉山氏曰く「家具は家と人を繋ぐ実用的な道具であると共に、人の心を豊かにする工芸品でもある。」との事です。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*杉山吉孝氏のインテリアトーク

 そして文化公演は SPAC(静岡県舞台芸術センター:Shizuoka Performing Arts Center)の所属俳優 奥野晃士氏と関根淳子氏によるパフォーマンスが行われました。SPACは静岡芸術劇場(東静岡)および静岡県舞台芸術公園(日本平)にある専属劇場や稽古場を拠点として、俳優・舞台技術・制作スタッフが活動を行う日本で初めての公立文化事業集団です。
海外での演劇祭でも御活躍されているとのことですが、お恥ずかしながら私は SPAC の存在をまたっく知らなかったのでとても衝撃的でした。
静岡といえば「静岡茶」「富士山」が有名ですが、演劇の国でもあったんですね。

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*奥野晃士氏と関根淳子氏による文化公演『村松春水と伊佐新次郎』ほか(写真:大会パンフレットより)

 続いて懇親交流会です。静岡の海の幸・山の幸を頂きながら余興は静岡の地酒「駿河酒造場」の利き酒クイズです。私も自信満々で参加しましたが、残念ながら 1 銘柄しか当てられませんでした。でも富士山から流れ下りた湧水から造られたお酒はとても美味しかったです。
中締めは北辰会による「木遣り」(きやり)。道産子の私にとってはとてもめずらしく感じました。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*粋な「木遣り」の入場
JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*ホテルアソシア静岡「駿府の間」にて記念撮影

 場所をホテルアソシア静岡からライフタイムに移しての2次会です。
静岡メンバー参加の一夜限りの IP バンドのよるライブパフォーマンス。
これは本当に大盛り上がりでとっても楽しかったです。
昨日までの皆さんの練習の努力が感じられたステージでした。
有難うございました。皆さんステキでしたよ。

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*ベンチャーズやビートルズ。一夜限りの IP バンド(ライフタイム「浮月楼」にて)

見学-1 舞台芸術劇場(グランシップ)

 さて、翌日の4月12日(日曜日)はバスでの見学会です。
静岡 IP メンバーの引率により、まず最初は静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)の先端部分に位置する静岡舞台芸術劇場の見学です。
建築家磯崎新氏により設計されたこのセンターは、劇場の他に大ホール・中ホール・会議室・県立図書館の分室のコーナーなどがあり、全長は 200m を超え 高さは 約60m と船をイメージした外観の巨大な建造物です。
 劇場内部は、アーティストをまぢかに体験できる座席レイアウトでライブ感 溢れる空間となっていて、さまざまな仕掛けが可能な奥行きのある舞台は舞台芸術の理想を極めたホールとなっています。
 こちらは、昨日公演して頂いたアーティストが所属する SPAC の本拠地となっているそうです。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
静岡芸術劇場外観
JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
劇場内部

見学-2 このはなアリーナ(静岡県草薙総合運動場新体育館)

 次は建築家・内藤廣氏の設計による『このはなアリーナー』(静岡県草薙総合 運動場新体育館)です。
 こちらは2015年4月にオープンしたばかりの屋内スポーツ施設で国内最大級の木造建築物だそうです。メインフロアの天井は 256本の「天竜杉」の柱に支えられとても壮観な空間になっています。

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*このはなアリーナのメインフロア
(「このはな」の由来は富士山の御神祭「コノハナサクラ」からだそうです)

見学-3 静岡県舞台芸術公園

 舞台芸術公園は東京ドームの4倍ほどある日本平北麓に位置します。本部棟・野外劇場「有度」・屋内ホール「楕円堂」・稽古場・研修交流宿泊棟が点在する SPAC(静岡県舞台芸術センター)の活動拠点です。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*こんな場所にこんな施設を造るとは静岡県は凄い!(写真:SPAC 劇場ガイドより)

 野外劇場「有度」は「自然との共生と調和」を集約的に表現している劇場との事で、観客席になっている石段は、伊豆で採掘される「若草石」だそうです。

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*野外劇場「有度」

 続いて稽古場棟「BOX シアター」の見学から屋内ホール「楕円堂」へ。移動の小道の廻りにはお茶畑が広がりお茶どころ「静岡」を感じられます。
 「楕円堂」のホールは地下に位置し漆黒の舞台に白木組の天井ドームからなる神秘的な空間になっています。また、それとは逆にアプローチのある1階は外光が入る明るい空間になっておりラウンジ正面からは富士山が一望できます。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*屋内ホール「楕円堂」の外観。手前が「茶道(ちゃみち)」です
JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*「楕円堂」地下ホール

 SPACの代表奥野氏のホールでの会場案内時に前夜のライブ演奏に続き 静岡IP 黒田さんのサックス生演奏が登場し楽しませてくれました。
静岡IPは役者がそろっております。

 昼食は食堂棟「カチカチ山」でスリランカーカレーを頂きました。
本場の味(行ったことはありませんが・・)で美味しかったです。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*左奥に富士山が見えます(日本平にて)

見学-4 久能山東照宮

 最後に日本平からロープウエイで久能山東照宮へ。
久能山東照宮は徳川家康を御祭神として祀られていて、全国の東照宮の創祀・根本大社となっています。
今年は、家康公没(元和2年、1616年)後 400年という節目の年でもあり各地で記念祭が開催されているとの事です。
 2代将軍徳川秀忠公の命により造営された権現造・総漆塗・極彩色の神殿は日光東照宮よりも19年前に造られ、江戸初期の代表的建造物として国宝に指定されています。
その細やかな彫刻と色鮮やかな模様は大変見事で当時の参拝者達も魅了されたに違いありません。

JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
JIPA in 静岡 2014全国大会レポート
*東照宮「社殿」

 親廟(しんびょう、家康公のお墓所)をお参りし博物館も見学しました。
帰りは表参道の 1159 段の石段を横目で駿河湾を眺めつつ徒歩で下山。
(いちいちご苦労さんと呼ばれているそうです。)さすがに私の膝も笑い始めました。
 辿り着いた久能山下の土産物店でしばしの休憩。名物「石垣いちご」のソフトクリームを頂きました。(う〜ん幸せ!)
 この後、静岡駅南口にて解散。これで見学会は終了です。

 最後にこの場をお借りして御尽力を頂いた静岡県プランナー協会の皆さんに深く感謝しお礼申し上げます。皆さんのお陰で大変有意義で貴重な 2日間を過ごす事が出来ました。
 式典・懇親会や見学会の準備、お疲れさまでした。また、会場で配布して頂いた数々の観光パンフレットと「静岡茶のティーパック」、皆さんの細やかなおもてなしの心に感激致しました。
 本当に精一杯の歓迎を有難う御座いました!

JIPA in 奈良 1300 報告

JIPA in 奈良 1300  5月8日-9日
JIPA全国大会-奈良に参加してきました。 ー 野村 光雄 ー

「JIPA in 奈良 1300」1

※(写真説明) 公開講演会終了後の奈良県庁の屋上で記念撮影。参加者7名(野村光雄/北川愛子/杉山宗英/内沢礼子/内村喜憲/土井れい子/齋藤 剛和)

「JIPA in 奈良 1300」2
「JIPA in 奈良 1300」3

JIPA主催公開講演会
「元興寺(がんごうじ)から考える’’日本の心と文化”」
ー あ・す・か・な・ら ず かなうあなたのゆめ ー

開催日時
平成22年5月8日(土曜日)13:00〜13:30-------開会式
              13:30〜16:30-------講演会

奈良遷都1300年祭にあわせてJIPA全国大会が奈良で行われHIPAからは7名が参加してきました。
仏教伝来、蘇我氏、物部氏」聖徳太子の時代に明日香に建立された日本最古の本格的仏教寺院の法興寺(飛鳥寺)は奈良遷都にともない、718年に新京に移され法興寺から元興寺に改めました。そんな古い歴史のある世界遺産に指定されている滅多に使えないお寺の禅室で、まず開会式です。

歓迎のご挨拶     KIPA 理事・参与 細田茂
主催団体 会長挨拶  JIPA 会長 加藤精一
ご来賓ご挨拶     財団法人建築技術教育普及センター 試験部専門役 武田修司様
JIPAよりご報告    JIPA 副会長 中川誠一

臨時社員総会と第一回インテリアプランニングアワード展示の件が報告されました。
最後に実行委員会より注意事項と明日の実施プログラムの説明とお知らせ・お願いが有り閉会され、いよいよ 公開講演会です。一般の方も入れるので、一時退室です。

公開講演会は JIPA 会長の挨拶からはじまりました。
そのあと,おごそかな雰囲気の中で、講話「元興寺,起源と世界遺産」のテーマで住職のお話を聞き、お寺にまつわる民話の情感たっぷりの朗読「田道間守(たじまもり)」、「元興寺の鬼」に耳を傾け、ギターでの生演奏,効果音と声量の有る朗読がとても印象的でした。

奈良県立万葉文化館万葉古代学研究所 井上さやか氏の講演「万葉集がかたりかけてくる心」では、氏の万葉の世界を軽妙なおしゃべりで平たく説いてくれて、分かり易く万葉の言の葉に酔ってきました。

「JIPA in 奈良 1300」4

(写真 ご覧の通り柱が一杯ですが、寄りかかってはいけない。- 世界遺産ですから)

「JIPA in 奈良 1300」5

(写真 元興寺 記念碑の前で、、今年から大阪に転勤した大光電気の樽井さんも来ていました。)

公開講演会が終わり、元興寺を出て、インテリアプランニングアワードの展示会場をまわり、奈良県庁の屋上(これは知らなかったですね、一般開放されているのですよ、奈良の町並みを一望できます)に集合し、全国の協会勢揃いでの記念撮影です。
そして、徒歩で懇親会会場の天平倶楽部へ(結構、奈良は歩きました。)各地の協会の方達との懇親会です、一通りの挨拶の後 乾杯でのどを潤し、途中井上さやか氏のご挨拶や、元興寺文化財研究所の狭川真一博士のご挨拶を聞きながら、しばし歓談、そして、各地の協会のあいさつでは我北海道の協会のPRをしIPニュースを配ってきました。

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(写真 交流会 狭川先生と。)

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(写真 交流会 会場全体。)

さて翌日の9日(日曜日)は9:30に平城京跡に集合です、いやー広いです。
朱雀門広場世界遺産石碑前にて記念撮影をして、いざ大極殿まで、結構歩きました(徒歩はきつい、)。 奈良の古い味のある寺院ばかり見てきたものだから、復元工事は何となく味気ない。
去年の北海道のバスツアーの箱館五稜郭奉行所復元工事はそんな事はなかったのですが、、、歴史の違いか、、

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(写真 翌日曜日 朱雀門集合場所にて。)

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(写真 1300年後の未来へメッセージ--平成の木簡に 1300年保つ墨にて。)

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(写真 大極殿内部。)

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(写真 大極殿内部 四方の守り神。東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武)

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(写真 遣唐使船復元)

北海道組は帰りの飛行機が夕方なのでオプションツアーに参加しないで、独自にまわった方が良いという事で、関西の実行委員会の方達に挨拶をして、各自、平城京跡地を早めに切り上げ独自のコースで古都奈良見学に向かいました。
我々は(杉山さんとコースが一緒なので)法隆寺の塀に感動し、中宮寺のアルカイックスマイルを見、法隆寺入り口の前の食堂でうどんを食べ、有意義な奈良二日間を終え、帰宅の途に付きました。

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(写真 法隆寺 塀)

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(写真 中宮時 内部は写真撮影禁止 奥正面にアルカイックスマイル 釈迦三尊像が安置されています。)

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(写真 中宮寺入り口横の堀に棲む亀)

ニセコ・余市 バスツアー 報告

2009年8月1日(土)AM 8:00 札幌駅北口広場 集合 天候良好。

写真1 写真2

今回、白鳥委員長のネットワークもあり新聞等に参加募集が掲載され 45名の参加者が集まり、うち一般参加16名 報道1名の方々もご参加頂きました。
一般参加者の中には米国・中国の方々もいましてHIPAも国際的に成った気が致しました。

参加者の交流の為、お互いのお名前が分かるようにと松田副会長が全員のネームプレートを作ってくれてましたので、皆さん首から下げてバスに乗り込みニセコに向けて出発。

写真3 写真4

出発して間もなく河村会長のご挨拶を頂き “ニセコ・余市 バスツアー” のスタートです。
ニセコに着くまでバスの中では、物 林 金川さんが「木」について色々と解かり易くかつ 楽しく解説をして頂き参加者みなさんが一気に和みました。中でも「良い木を育てるにはラーメンを割り箸で美味しく食べること」(笑)等 なるほどというお話が聞けました。詳しいお話を聞きたい方は是非、金川さんとコンタクトをお取りください。
(物 林さんから参加者皆さんに特製木片サンプルプレートのお土産まで頂きました。)

写真5 写真6

途中 中山峠で休憩を取ったところ 天候が良かったので羊蹄山がくっきりと綺麗に見えておりました。最高のバスツアー日和となりました。

写真7 写真8

いよいよニセコに着き ライフクリエイトくまがい 後藤さん、下川さんのガイドでリンダルシダーズホーム アンヌプリビレッジ内の3棟を見学させて頂き 輸入住宅の仕様とインテリアに触れることが出来大変参考になりました。
昼食は、ニセコ ヒラフの NAC JOJO’sランチを参加者皆さんで美味しく、楽しく頂きました。
(正面にはくっきりと綺麗な羊蹄山が見え、美味しさも倍増でした。)

写真9 写真10 写真11

写真12 写真13 写真14

お昼からは、ニセコ 山田に移動してヒココニシさん、中山真琴さんの設計建築・インテリアを見学。 ヒココニシさんは自ら建物案内をしてくださり、とてもよい参考になりました。感謝致します。

写真15 写真16

まだまだ建築ラッシュのニセコを後にして最後の見学地 斎藤木材 松村さん セッティングの余市 ニッカウヰスキー工場に到着。 工場内見学は専門の女性ガイドさんに案内をして頂き、参加者皆さんお待ちかねでした試飲コーナーでツアーの締め括りを味わいました。
(建物の歴史の味わいとウヰスキーの味わいに酔い痴れて少し飲み過ぎたかも知れません)

写真17 写真18 写真19 写真20

PM 18:30過ぎ 無事札幌駅に戻って参り、バスツアー終了となりました。

その後 駅近くで自由参加の2次会が行われ交流を深めました。

写真21 写真22

この度、一般参加者にもご満足して頂けるようにと企画・ガイドに力を注いで頂いた方々

賛助会員
ライフクリエイトくまがい 後藤さん(http://www.hokkaidocedarhomes.com/
             下川さん
物  林         金川さん(http://www.mbr.co.jp/
斎藤木材         松村さん(http://www.hipa.biz/sanjo.html

建築家          ヒココニシさん(http://hikokonishi.hp.infoseek.co.jp/

ベストコーディネートでした! 大変有意義なツアーとなりました。
ツアーにご協力頂いた皆様 改めて感謝申し上げます。
有り難う御座いました。

普及委員会 大村

HIPA 函館ツアー 報告

駒木定正氏と行く函館近代建築バスツアー
        6月12日(金)〜13日(土)函館会員との親睦見学会

2009 HIPA 函館ツアー 1

             HIPA函館ツアー 報告-
                           交流事業委員会 担当 野村
6月12日(金)
8:30
 前日は雨だったので、心配した空模様でしたが、
当日は無事晴れてくれ、12人をのせたバスは出発しました。
函館まで5時間のバス旅行です。
 一般の方2名の方が参加してくれていますので、
まずは車内で自己紹介、司会のまずさもあり、苦笑いありの、和気あいあいでのスタートです。

参加者名----
廣重 拓司  北海道日建設計        一 般
米光 研   米光 建築設計事務所     一 般
内村 喜憲  株式会社 東急百貨店     正会員
往田 協子  ニッポーコーポレーション   賛助会員
河村 利枝子 アトリエK一級建築士事務所  正会員
小林 直樹  バリオス・デサイン      正会員
常田 政広  武田建設工業株式会社     正会員
佐々木義則  有)スタジオ未来       正会員
村田 光吉  株)住まいる工房       正会員
福原 裕   株式会社福住         賛助会員
駒木 定正  北海道職業能力開発大学校助教授
野村 光雄  株)デザインミック      正会員

2009 HIPA 函館ツアー 2
バスの割には乗員が少ない

11:00
 函館教育委員会から借りた函館奉行所の説明DVDを車内で放送、今までの箱館奉行所関連のNHK/民放での報道と貴重な古式棟上式、越前鬼瓦の製作技法等の勉強し、駒木氏による明日の見学先のミニセミナーの後、お昼のお弁当タイム、北海道の新駅弁コンテスト2007春のグランプリ受賞駅弁で

2009 HIPA 函館ツアー 3
2009 HIPA 函館ツアー 4 2009 HIPA 函館ツアー 5

札幌〜函館---------福原さん
 波多野さん、朝早くお弁当の調達や飲み物の差し入れなど、大変お疲れ様です。
ありがとうございました。
 たかが弁当、さりとて駅弁〜何ぼのもんじゃい!と、思っていたのは私だけだったでしょうか?!
うっ・旨い・・・数年前の駅弁コンクール受賞はだてではありませんでした。
野村さんのこだわりに、感謝・納得です。
 駒木先生のミニセミナーはメインテーマ箱館奉行所見学の大事な予習時間です。いつもどおり、絶妙なタッチのお話が聞けました。

13:45
 箱館奉行所到着
 五稜郭北側にある駐車場が現場事務所になっており、そこにバスを乗り入れ
ここから、函館の会員3名、北都建設の方1名、
そしてたまたま函館出張中の五洋建設の松田さんが会社の方2名を引き連れて参加してくれました。
総勢19名での見学です。

参加者名----
函 館
渡部 一生  北渡建設      一 般
大橋 良平  U建築事務所    正会員
林 功              正会員
原 さくら  空間創作OBC   正会員
松田 秀章  五洋建設株式会社  正会員+2名

2009 HIPA 函館ツアー 6

14:00
 現場事務所の一階にて、まず前説です、
株)文化財保存計画協会主任研究員、北海道支部長の木下寿之氏
が自らノートブックを操り、
正式名称 特別史跡五稜郭跡復元整備事業 函館奉行所庁舎復元工事 の概要
を熱く語っていただきました、途中、駒木氏も北海道の近代建築の実測調査を長年やっていますので、非常に的を射た、相槌やら、合の手を入れるものですから、ますます熱弁に拍車がかかり、前説に1時間もかかってしまい(総見学予定時間は1時間半なのに、、)はらはら、していました。

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 さて、説明に納得した木下氏を先頭に事務所から歩いてすぐの奉行所現場にヘルメット着用して見学です。
現場は、ちょうど見学に良い状態で、天井はまだ仕上がっておらず、小屋組を裸でみられる状態です、--一通り内部をぐるっと説明していただくと、もうほとんど帰りの時間です、3時のせいか職人はほとんどおらず、入れるところは見て回り、最後に集まったところは写真のアングルが見える場所に近いところでした、そこで皆さん質疑等を木下氏と交わしていましたがもう帰る時間です、『名残惜しいですが皆さん時間です』と引導を渡しバスに向かう道すがらも松田さんやら林さん等が木下氏に質問攻めです。
 お礼の菓子折りを渡し、お別れです。

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箱館奉行所--------廣重さん談
 これはモダンであった。越前瓦と柿渋は味のある赤で銅板は黒く、外観は赤と黒でまとめられている。
一方内部は、白木と土壁、畳が黄色のインテリアで、潔い和風の意匠と相まってモダンを感じさせる。
1枚の写真を手がかりに、本物に迫ろうとする設計担当者の説明は、推理小説を読んでいるような面白さと、熱意も伝わり実に迫力があった。さまざまな検証手法もたいへん勉強になりました。

15:45
 ここで五洋建設松田さんグループが帰り、大橋さん 原さんは一度戻って懇親会には参加してくれます。
バスは亀田中野町の未来大学へ
16:00
 1〜2分遅れて、公立はこだて未来大学に到着
 事務局総務課の砂原氏に施設を案内してもらいました。
箱館奉行所とは180度かわって、鉄とガラスとコンクリートでできた建物です。

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はこだて未来大学-----廣重さん
今回これが見たくて参加させていただいた。自分が担当した大学施設と比較しながら見学。函館山をのぞむ雛壇状の吹き抜けは圧巻で、この場所・この大学には是非ともこういう空間が必要だったと思わせる説得力がある。活き活きと動き回る学生、机にうなだれて休んでいる学生、すべてがキャンパスのワンシーンで、皆で共有できるのがうれしい。慎重に決定されたモデュールは厳格に守られ、構造を規定し、システムの美しさを堪能できる。一方増築された研究棟は半地下に埋められ、ランドケープと一体となっている。本館の四角形に対して、こちらは三角形がモチーフ。スチールFBで組まれた三角メッシュの壁は、構造体であり、窓であり、壁であって、その姿は、雪がちらつく北国の風景を表現している凝り様で、単なるシステム設計から抜きん出た設計者の力量に感服。やはり設計には遊びこころが必要。)(はこだて未来大学 校舎は大きな吹き抜け空間となっており、各レベルごとにテラス状に床を構成している。上層階のデッキから空間全体を見ることが出来る。南方向に大きなガラス窓から遠く函館山を見る。外部との連続性した解放空間としている。

はこだて未来大学--------小林さん
 インテリアとしては、構造体を現したコンクリート、PC、鉄骨、ガラス、床材、吸音を考慮した壁パネルとシンプルなインテリア空間としている。色調は、素材を生かしたコンクリートグレー、鉄骨、壁の白、床面には落ち着いた色調のカーペットタイルを使用している。吹き抜け空間の吸音を床、壁で処理している。電気設備系はIT対応のLAN、大学全体を大型コンピューターで管理している。空調設備は、大空間をコントロールするには苦労しているように思われた。研究棟は、校舎より渡り廊下で接続しており小割りの研究室等で仕切られており壁を利用した採光、意匠に工夫をしている。校舎空間とのスケール違いにチョット驚いた。

はこだて未来大学--------佐々木さん
“未来” という言葉が好きな私が以前から気になっていた函館未来大学へお邪魔してきました。
設計したのは有名な建築家だ。しかも会社名は「山本理顕設計工場」
設計事務所ではなく設計工場というのがユニークだ。
なんとなく未来をイメージできる。
白い郵便ポストがあった。これも未来的である。
圧倒的な開放感がある校舎である。
アメリカ政府組織のオシャレなオフィスを連想する。
こんな環境で勉強できるのが羨ましい。
見学当日は学生もたくさんいた。iMacがたくさんあった。
場所は函館の高台。チャリ通してる学生さんは
けっこう鍛えられるだろう。
今から大学生をできるのなら函館で暮らし、未来大学で学びたいものである。

 カードロックのかかった研究室棟まで一通りぐるっと廻っただけで1時間があっという間に過ぎました。
砂原氏に感謝の拍手でお別れです。

17:00
 バス移動
17:30
 オーベルジュ古稀庵 到着
 客室にチェックインの後、懇親会まで時間があるので周りを散策

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本日の宿舎オーベルジュ古稀庵、木造和風建築+インテリアは洋風、函館の歴史を感じます。-小林さん

19:00
 函館会員との懇親会
 一度帰っていた大橋さん、原さんが合流して16名で古稀庵料理の宴会です。

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懇親会-----福原さん
古希庵 “ 蔵内 2Fダイニング貸し切 函館会員の皆さんお疲れ様でした。
みなさん素敵な味を出された会話がはずみ、大変楽しいひと時を共有させていただくことが出来ました。

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1,先付
2,刺身
3,スープ
4,お肉
5,お鮨
6,麺(塩ラーメン)・・・・・・あまりにも食べっぷりが良かったので、シェフが気をよくして、予定外のおまけメニューがでてきました。
7、デザート
※飲み物はもちろん飲み放題です。2次会は近隣の居酒屋さんです。
 現役の遊び人!?往田さんの感に任せて、飛び込みです。
 コーヒーを注文した人にもイカの煮付けのお通しがついています。 サスガ!函館!!
 翌朝の朝食は。パンも温めてありましたし、コーヒーも1杯ごと落としていただいたようで、わが嫁好みのパンチがきいたストロングこーひーで寝覚める。

6月13日(土)
8:30
 今日も天気に恵まれ、スタートです、
第一日目が終わって、ほっとしてちょっと気が抜けています。
今日は駒木先生におまかせモードです。
8:40
 宿泊先から近いので、早く着きすぎ、お寺の周りを少し散策。
9:00
天祐寺 見学-----往田さん
今回の函館近代建築バスツアーは個人では決して見ることの出来ない建物と内部で驚きの連続であったが、私は意外性というところで青柳町にある天祐寺庫裏を特に紹介したい。
 この庫裏は今ではなかか見ることが出来なくなった落ち着いたたたずまいの建物であるが、それだけでも十分に見学に値するのに非常にユニークな来歴があり、感動した。
 聞けば東京・千駄ヶ谷に建っていた紀州徳川侯爵家の本邸の一部だったという。昭和12年に競売にかけられ、先々代の住職が購入し、解体、移築したという。それだけでもその決断と発想に度肝を抜かれるのだがエピソードはまだある。東京では関東大震災の難を逃れ、さらには移築されたことで戦火からも逃れて生き延びることのできた幸せな建物なのである。
 二階の襖絵が特に素晴らしいと聞き、上がらせて頂いた。鮮やかな小川が柔らかく座敷の襖に連なって流れていた。その美しさに息を飲んだが、感動はそこでは終わらなかった。縁側の障子を閉めると障子越しに柔らかな光がうっすらと差し込み、往時の暮らしはこんな薄暗くも微妙な明暗が美しい生活であったかと思った瞬間、襖絵がほの明るい輝きを放った。金箔である。障子を開けた状態では気が付かなかったほのかな金箔が浮き出てきたのである。ドラマのような静かな感動が見学者全員に伝わった。
 こんなにもドラマティックな庫裏の存在を、何度も建物探訪に函館を訪ねてきた私は知らなかった。
このようなツアーに参加出来たことに深く感謝し、見学を許して下さった天祐寺の方々にも心からお礼を述べたいと思う。

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「天祐寺庫裏」--------小林さん
東京代々木上原にあった紀州徳川家の御殿を購入移築したもの 花鳥を描いた襖絵が元の状態で残っており棚などの細工も美しい。 しばし照明を消して100年前にタイムスリップ、障子からの自然光で部屋の襖絵をしばし堪能、菊の花、水の流れ、空気の流れに感動!これが和室の美しさ!空気の温度を感じ、外の音感じ、季節の暖かを感じ、風の流れを感じる。人の感性が高ぶる。
天祐寺-----廣重さん
 いささかマッチョな外観は間延びした感じでオヤ?と思ったが、この建物の見どころは内部にあった。
案内された1室には清流と菊の襖絵。襖を締め切り蛍光灯を消して、全員あっ!となった。障子を通したやさしい光が、陰影礼賛の世界に金色の菊を見事に浮かび上がらせた。こいうことだったのかと、息を呑まずにいられない。光の入れ方とそれをどう使うか。もう一度自分の仕事を見直さなければいけない。

10:30
 函館八幡宮 旧社務所貴賓殿見学

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とにかく屋根が美しい。優雅な曲線は極めてセクシー。----廣重さん
「函館八幡宮」社務所見学、屋根の美しさに当時の棟梁達の意気込みが感じられます。----小林さん

11:00
 弥生小学校、中華会館 散策
 当初は弥生小学校から昼食会場の五島軒までゆっくり歩いて建築散策と思っていたのですが
八幡宮 旧社務所貴賓殿の玉座や漆塗りの雪隠等、興味深く見学していますと、
すぐ時間がなくなり弥生小学校近辺を散策後すぐバスに乗って五島軒です。

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11:30
 五島軒で昼食
12:30
 東本願寺函館別院 メインは天井裏

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東本願寺函館別院の小屋裏を見れたこと
                               (函館会員) 林 功
「駒木定正氏と行く函館近代建築バスツアー」のご案内の中に東本願寺別院があり
「特別に天井裏迄見せてもらいます、鉄骨小屋組」とありました。
函館に住んでいても、この機会でなければ見る事はないだろうと思いました。
それで、このツアーに函館から参加することにしました。
時々、見ているはずの建物ですが、駒木先生の説明で、我が国初の鉄筋コンクリート造寺院建築(国指定重要文化財)で大正4年(1915)の建築であること。そしてこの函館に現存していることを再認識させられました。
小屋裏については、駒木先生の解説に『鉄骨小屋組は、和小屋の束と小屋貫からなる井桁状の構成と酷似している。束は桁行方向の梁上端に柱脚を設けて母屋まで垂直に立ち上げ、貫に相当する水平材は4段に組み、交点に方杖を添えてリベットで接合する。屋根面はメタルラスで挟み「シンダーコンクリート厚二吋」を打ち込む仕様である。』とあります。
思ったより大きな小屋裏空間で、びっくりしました。2階建の家がすっぽり入るように思えました。
小屋裏を見れて良かったの一言です。

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東本願寺函館別院--------小林さん
 真宗大谷派函館別院本堂は、大正4(1915)年に竣工した我が国初の鉄筋コンクリート構造の躯体と鉄骨小屋組による本格的な寺院建築である。また、同時に正門と鐘楼も鉄筋コンクリートで建てられた。東本願寺函館別院の天井裏へ鉄骨造の小屋裏、この時代の鉄骨はリベット打ち、狭い場所は、ボルト、ナット接合でした。鉄骨は、なんとH型鋼材とリップ鋼材で組み立てられている。RCの小梁巾600mm断面は、T字型をしている。余談ですが写真には、当時の職人さん?の記録が沢山書かれていました。大きなオーブもいっぱい写真に写っていました。

13:30
 自由時間
 今まで時間に管理されていましたので、
ふっと、、放流。
-------皆さんあっという間にどちらかへ、、-------

昨晩の懇親会のときに仕込んだ情報-----福原さん
函館会員原さん一押しのラッキーピエロとハセストを教えてもらう。
 チャイニーズバーガーと焼き鳥弁当(豚肉)が味・ボリューム・値段ともにGOOD!
 2時間前に五島軒で昼ごはんを食べたばかりですが、ビールとラッキーバーガーと焼きとりはやはりベツ腹か!原さんの情報は正しかった!

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15:00
 オーベルジュ古稀庵集合
 バスはヨサコイでにぎわう札幌へ帰ります。
おや、いつの間にかバス後部がサローンに変わっていますよ。

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参加者だけがわかる釧路しつげん?あざらしい!?-----福原さん
 帰りはバス後部座席をサロンにし大宴会、親父ギャグ大爆発です。
 車中メニュー
1)大黒通り商店街 上村鮮魚店 「魚屋さんのコロッケ」・・・うまい!
2)自由市場 イカ刺し+たらのこぶジメ
3)生ハム
4)宝来町 魚政 「アンコウともあえ」 通好みの一品
5)遠山商店 お勧め日本酒 一升瓶1本・四合便本 赤ワイン1本
※上記は原さくらさんが翌日朝から時間を費やしすべて調達して下さいました。
 はし、コップ、皿、オシボリ、醤油や生姜、おろし金までも準備 さすが通はちがいます!
プラス調達の白ワイン2本も・・・完全枯渇!
今回不参加の鈴木ツアーマネージャーからの差し入れの柿ピーやお菓子は、最後まで重宝しました。
※手振れが直らないまま無事に帰札!皆さん大変すてきな時間を共有させていただき、誠にありがとうございました。
駒木先生をはじめ原さん、皆さんに大感謝!

函館バスツアーによせて-----大橋さん
数年ぶりに札幌の会員の皆様と
お会い出来た事が一番の収穫でした。
「デザイン」という共通の感覚が、心快い
見学会となり、交流の大切さを知りました。
函館は今年、外国に港を開いて150年
時の職人たちが、押し寄せる海外文化の
ハイカラ志向に、いかに立ち向かったか、、、、。
世の中が大きく変わる今、プロとして変えて
はならないものを、新ためて考えるツアー
でもありました。
人生のデザインも、そろそろ仕上げなければ
と思う今日です。
皆様のご健闘を祈ります。

プランナー協会ってすごいな〜!------渡部さん
 先日はツアーに参加させていただき、ありがとうございました。
 見学会・懇親会共にとても充実し、楽しかったです。
 “今回の感想文を” ということでしたので、とっても・とっても苦手ですが、
今回のツアーの感想を書かせていただきます。
 感想文
 今回、初めてインテリアプランナー協会のツアーに参加させていただき、函館奉行所・
未来大学・懇親会に同行させていただいたのですが、どこもきちんと段取りされており、
“プランナー協会ってすごいな〜!” というのが一番の感想です。
 山本理顕設計の未来大学を見学させていただき、“ 気持ちよい空間のためには多少の
不快的な要素(室内温度の維持・学生の集中力の継続等)は我慢しよう” 精神がとても
わかる建物だと感じました。集中力の継続は重要要素かもしれませんが。。。
 社会人になる前の準備段階として、未来大学のような非現実的な建物で学習できることは
学生にとって貴重な経験になると思いました。
 細かい納まりで関心する場所の多い函館奉行所とは違い、未来大学は全体のスケールで
驚かされた建物でした。

インディジョーンズkomaki氏!?------米光さん
この度はすばらしいツアーを企画していただき本当にありがとうございました。
内容には大変満足しております。願わくば、もっと沢山の一般の方達にも見てもらいたいものだと思いました。
「函館八幡宮社殿の屋根のラインの美しさにはしびれました。屋根を掛けれなくなった今の北海道の敷地環境や建築文化って本当に雪国らしい在り方なのかしら。時蔵氏に負けないようにがんばりますっ。
あと、フリータイムでインディジョーンズkomaki氏(東本願寺の小屋裏に登る氏を見てから、私の中ではこう呼んでいます)に連れて行ってもらった来来軒は自分的にはヒットでした。
ご存じない方の為写真貼付。こんなんです。しびれつつ笑えました、店内を流れる滝には。

2009 HIPA 函館ツアー 31 2009 HIPA 函館ツアー 32

色気もあります。調べたら当初はナイトクラブだってとか。今度行った時は定番の塩ラーメンをぜひ食べてみたいです。
今回は貴重な経験をさせて頂いて皆様には心から感謝致します。ありがとうございました。

参加された皆様おつかれさまでした。--------小林さん談
 函館ならではの歴史を改めて感じ、新旧の建物を視察することで時代の変化を感じ取ること、改めて建物の構造と素材、インテリア空間の構成の大切さを感じさせられました。これからの建築設計、インテリア設計に良い影響となれば幸いです。参加された皆様おつかれさまでした。

20:30
 札幌帰着
 皆さんおつかれさまでした。
 私のつたない企画につきあっていただき有難うございました。
 佐藤事務局長、アシが出て申し訳ありませんでした。

愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記

総務委員会:水島弘子

愛知・岐阜・石川・福井県の旅・・・体験記。(長文です)
この度、インテリアプランナー北陸大会に便乗して4県を 勢い で駆け巡りました。
どこもここも一日ずつの滞在です。(それぞれ二日は欲しかった・・・)
北陸大会は4/11・12の2日間でしたが、それよりも2日早い9日に千歳から飛び立ち定刻よりも10分早い9:50にはセントレア国際空港に到着。初日は名古屋を満喫?です。
到着した時には名古屋の取引先の方がお迎えに待機していてくれて、私の行きたい所を一応くまなく案内していただきました。その内容も現地の人に言わせれば「無謀」の一言に尽きるのだと思いますが、できるだけ希望を叶えるべく一日車での案内でした。(JR移動は余計に時間が掛かるとの事)
これがお姫様旅行と言われるきっかけです。(笑)
希望した先は、名古屋の取引先3軒(今回の案内人も含む)と有楽苑(ここだけは絶対!)・犬山城・明治村・名古屋城です。
顔を合わせるなり、挨拶もそこそこに「時間がないからまずは移動しましょう!」と先導され車に乗り込み、今日のスケジュールは・・・と説明を聞きましたが、私としては「お任せします」としか言いようがなくすっかり甘えてきました。
名古屋へ来たならここは絶対に見て下さい。と言われ向かった先は輸入された丸太の貯木場です。
広大な敷地に僅かな丸太。。。これが今現在の日本の在庫です。と言われた瞬間、こんなにも枯渇しているとは思ってもいなかったためショックを受けましたが、反面今ある資源は大切にしないといけない、と実感しました。特に長くて太い丸太は本当に見当たらない・・・入手困難な状況で材の安売りは出来ない!とも思いました。

愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 1 愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 2
アフリカ材の山、と言うより列と言うほうが適当なほど少ない。こんな列が5列ほどしかない。

続いて向かった先が、これらの丸太を製材する木工場です。
木心庵に在庫している、長くて太い材はここで製材してもらいました。(11m×Φ1.2m)
名古屋でも木工場が減少していく中、ここは生き残る!といわれるほどの会社です。
工場へ一歩足を踏み入れてその言われを目の当たりにし実感しました。
材料(丸太)の扱いが違う!!それを見るなり開口一番「丸太の扱いが良いですね〜!!」と案内の人に歓喜の声を上げてしまいました。それが嬉しくて気分も上々です。
何が違うか?とても簡単で単純なことと思うのですが、それが身に付いていないとなかなか出来ないらしいのですが・・・
丸太を製材している途中にどうしてもしなくてはならないのが、丸太をひっくり返すという作業です。短く・そう太くない丸太は「かけや」を使って人力でも返せるのですが・・・長くて太いとそうは行きません!
この返すという作業の時に電動のクレーンを使います。と言うことは・・・丸太を吊るための玉掛けが必要です。ここがポイント!!クリップのように鉄の爪で挟み込むのか、ワイヤーロープを巻き付けるのか、この二つはほとんどの木工場で使う普通の道具です。と言うことは・・・鉄の爪が差されれば当然 傷 になります。ワイヤーロープも重量が大きければめり込んで 傷 になる。
今まで製材してきた木工場は鉄の爪をガッツン・ガッツンと打ち込みます。それを打ち込まれた時は思わず・・・目を背けてしまいます・・・せっかくの材に傷が付く〜。(泣)爪掛けも一回で済めばまだ軽傷ですが、掛け方が悪いと何度も何度も・・・その度に 泣・泣・泣 です。心の中では、何やってるんだ下手くそ〜。と叫んでます。(笑・でも笑いごとではないです。)
しかし、この木工場は違っていました!布のバンドで吊っているんです。このバンドを見て歓喜の悲鳴を上げてしまったわけです。このあと、ここの専務さんとお話をしましたがやはり「材に対する思い」からこの方法に変更したそうです。でもまだまだ職工の身に付いていないので、ちょっと目を離すと昔の癖がすぐに出る。と笑っていました。

愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 3
バンドで吊られる欅:荷主さんが
これから何をどうとるか悩んでいました。
愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 4
マストが5本。長材を挽くには必要不可欠。

しかしこの専務さん顔は老け顔だけど何歳なのかしら?と思って聞いてみると・・・なんと43歳!
若い!!木工場の閉鎖や職工の高齢化・・・先の暗い話しか聞こえてこない業界にこんなに若くて頼もしい人が居たなんて!!これもまた嬉しく、気分上々♪天気も上々♪来て良かった!と思った瞬間でした。話もこれから花が咲きそうな時に案内の人に「さあ、水島さん次へ・・・」との号令が。丁度昼食の時間になったので退散。
案内の方に導かれるまま昼食へ。この昼食も、何を食べたいですか?とリクエストを聞きたいところですが時間がないのでこの近所で済ませるもので勘弁して下さいね。
と言う訳で、近所の喫茶店でパスタランチです。(美味しかった!)
でも傑作なのが、時間がないと言いながらランチしながらのお喋りに一番時間が掛ったような??
案内の人の倉庫など在庫を見せてもらいながら、3軒目の取引先へ・・・ここに着いたのが14:05で水島さん、僕はちょっと用足しに離れますけどお迎えは14:30で良いですね!と念押し。
ここは、建材屋さんみたいな所だから長居は無用なのでOK!です。と言う訳で14:30にお迎え。そして、ここからが観光の始まり!!いざ犬山城へ!!その途中案内人の別倉庫を見せてもらい、有楽苑到着が16:30。意外と遠かった!!閉門まであと30分で見れました。国宝茶室「如庵」
おまけにお茶を一服いただいて・・・写真を撮っていて ふ と気がついたことが一つ!
中には入れてもらえなし、覗き見れるのは一ヶ所だけ・・・そこから撮影するアングルって結局?「本の写真と同じだ〜!」 と言うことです。泣

愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 5
如庵内部
愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 6
突き上げ窓と扁額
愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 7
後ろに犬山城
愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記 8
有楽苑の庭

続きは、以下のPDF書類にてご覧ください。

> 愛知・岐阜・石川・福井県の旅・体験記(約1.2MB)PDF

銭函地区と共にインテリアプランナーの普及もする白鳥委員長。

 小樽市銭函地区の新しいシンボルに—と、
同地区に住むインテリアプランナーの白鳥孝さん(39)が、
モニュメント「 ゼニキューブ 」を考案した。
銭函のローマ字表記 「 Z E N I B A K O 」の
「Z」と「N」を組み合わせた立方体の作品で、
材料はリサイクル原料使っている。

 2008年3月26日北海道新聞 小樽紙面にて
 記者 桜井則彦さんが書き出しておりました。

2008年3月26日北海道新聞 小樽紙面にて
※クリックで拡大します

「ゼニキューブ」1  「ゼニキューブ」2
「ゼニキューブ」3

JIPA第8回全国大会in九州に行ってきました

JIPA全国大会in九州のご報告

HIPA参加者 杉山、河村、北川、土井、吉本、野村の6名

スケジュール概要
 日時 6月2日 15:10 セレモニー
         15:30 JIPA全国大会 記念講演
         18:30 交流会 ざうお本店(糸島半島)
 会場 「アクロス福岡」福岡市中央区1-1-1

前半は『野村』後半は『吉本』にてご案内します

◆6/2(土)全国大会1日目
杉山さんとは別々に 前日乗りこんで一人博多に・・・同じ支店経済の町でも札幌とはちょっと感じが違います。
 町がぎゅっと詰まっていて、どこに行っても活気があります。二人とも午後に着いたので、夕方待ち合わせをして博多天神あたりを散策、イルパラッツオ、キャナルシテー 等を見学したあと、会場となるアクロス福岡へ準備中のNIPAの会員さんたちに挨拶の後 会長伊関さん 永野さん荒木さんと打ち合わせがあり中州へ・・・・全国大会の前日、博多の一日目は終わりました。
 当日になって、杉山さんは 記念講演の前にJIPAの臨時総会があるので、私一人、太宰府天満宮、九州国立博物館を見学へ、お昼は長浜へ本場とんこつラーメンとは?いかがなものかと少し町の外れにあるのですが足をのばしてみました。午後からは会場へ、、、札幌を今日朝早く発ってきてお疲れ顔の河村会長、北川さん、土井さん、吉本さんたち(以下おばさんたちと略)と合流して、会場へ。杉山JIPA会長の挨拶など一通りセレモニーが終わった後、いよいよ 水戸岡さんの記念講演。 前口上が面白いです、『このような沢山の方達の前でしゃべるのは苦手です、講演台というのはよくできていて、僕の足が震えているのを隠してくれるようになっているのですね、』と、人前でのお話が苦手な私のハートをぎゅっとつかみましたね、ところが、聞き入っていますと、話が苦手なんて真っ赤な嘘で、うまくてうまくてつい乗り出して聞いていました。僕はツバメのデザイナーの水戸岡さんについては こちらへ http://ja.wikipedia.org/wiki/水戸岡鋭治
 記念講演が終わると会場前から大型バスに乗り、博多から糸島半島へ蒙古塚、元寇防塁の横を通り、海釣り公園近くの交流会の会場、窓から海が見え夕日が美しいという、ざうお本店へ、ここでは我がHIPAのおばさんたちは大人気です、どうもHIPAは女性で保っているという雰囲気があります。杉山さんさえ相手にされません、北海道での全国大会で女性が一生懸命だったからでしょうね。ちなみに今回の地方参加の員数が一番多いのは北海道の6人でした、東京が浦さんが当日になって来れなくなり、5人の参加です。
 北海道では珍しくないのですが、博多も海の町です、烏賊がおいしいですよ、とさかんに勧められました。珍しい焼酎も差し入れられ、各地の協会の楽しい挨拶があり盛会のうちに交流会は閉会し、中州で高級クラブを格安で用意していますからという二次会の誘惑を断り、疲れているおばさんたちがホテルに帰りたいというので仕方なく、中州の屋台でラーメンを食べ、おとなしく、一日目の夜は終わりました。
以下吉本さんに続く。

◆6/3(日)全国大会2日目
 野村さんからバトンを受けて全国大会2日目『福岡・長崎の建築見学と美食を探索する研修会(?)』の報告です。
NIPA会員のお二人、福岡県飯塚市の荒木さんがドライバーを、長崎市の伊藤さんが長崎市内案内を引き受けて下さり最高の長崎巡りとなりました。
HIPAの参加メンバーは河村さん・土井さん・野村さん・北川さんそして私吉本の5名です。福岡を出発し佐賀・長崎にまたがるハイウエイを約1時間30分、途中休憩は眼下に広がる大村湾の絶景所。南国の風を感じながら長崎名産「びわ」(生産全国一)のソフトクリームは最高の美味!
いくつかの長いトンネルを抜けるとそこはもう長崎市。
「長崎は今日も雨だった」の期待感(?)に反して今日の長崎の空はやや晴天なり。
至る所に市の花「あじさい」が爛漫に咲き誇り情緒あふれる街により一層の趣を加えています。
長崎はこの時期、市民参加型の「長崎さるく」が開催され「さるく」とは街をゆっくりぶらぶら歩くという意味の長崎弁だそうで、ボランティアの市民が観光客を優しく導いてくれます。市民が自分の街を知り参加することで長崎観光の新しいスタイルを生み出そうということです。この街は人を惹き付けてやまない魔法のようなものがあって人の温かさを感じます。
見所いっぱいの長崎を、愛と平和のエリア・異国のエリア・歴史のエリアとお二人に順次案内戴きます。

■ 愛と平和のエリア・・国立長崎原爆死没者追悼平和記念館
設計は栗生明総合計画事務所。原爆による犠牲者の追悼と被爆体験を後世に伝えて行く為、平成15年に開館。
追悼空間には12本のガラスの柱が存在し、その奥に原爆で亡くなられた方々の名簿が納められ、この柱が建ち並ぶ方向は落下中心地を指しています。
ここは祈りの気持ちをささげるにふさわしい神聖な空気に包まれて、一滴の水も口にできず力つきていった人々に追悼の意を捧げる為、至る所に「水」が湛えられています。
「これらを見学し『知る』ことの意義と、忘れてはならない原爆の悲惨さ、平和の尊さを感じてください。」長崎で生まれ育ち原爆に苦しむ多くの人を見てきた伊藤さんの言葉が残ります。1945年8月9日午前11時2分この時刻を指し歪んだ時計が悲しみを訴えています。・・・・・・・・・・合掌

■ 異国のエリア・・
★ 長崎県立美術館は 隈研吾都市建築設計事務所の設計。
美術館の外観はルーバー(縦格子)に覆われ三方はガラスのカーテンウォールで囲みナチュラル色の床材の色調が温かく開放感あふれる雰囲気。そのガラス張りの壁の向こうには長崎港が・・・・・水辺と自然と建物が一体となり実に居心地の良い美術館です。
★ 新地中華街は横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街の一つ。
地元の伊藤さんイチ押しは「江山桜(こうざんろう)」店、ここでランチタイム。
野村さんの切望だった本場「長崎チャンポン・皿うどん・炒飯」をいただく。
中華街各店それぞれ工夫があるそうですが、ここはこってりでまろやかな濃厚スープが一度食べたら癖になる。やはり本場は違うと全員が絶賛!
さらに「崇福寺」や日本最古のアーチ型石橋の「眼鏡橋」など回りは国宝・文化財の宝庫です。
★ 出島・・・・鎖国時代、唯一西洋に開かれた貿易の窓口だった「出島」。
その出島は、明治以降周辺の埋め立てが進みその姿を消していたそうですが、その歴史的価値を未来に残そうと周囲の建物も移設する等、壮大な出島復元事業が進んでいます。現在、復元建造物の一部でオランダ商館員の出島での生活等、誰にでも分かりやすく再現されていて数年後にはあの扇型の出島がよみがえるのだそうです。
 さらに「長崎さるく」の一行は町家の風情ある佇まいの中小路を通り丸山遊郭方面へ。丸山は小説「長崎ぶらぶら節」の舞台であり、あの「長崎は今日も・・」の歌詞
♪♪夜の丸山たずねても〜 ♪♪♪・・・・
その丸山の史跡「料亭花月」は坂本龍馬や幕末の志士が芸妓の魅力にひかれ何度も遊びに訪れたとか。海外貿易港で栄えた長崎には京や江戸とは異なる独自の花街があり芸達者で器量良しの芸妓が多かったとの話。なるほど長崎人はもてなし上手で美人が多いと言われるのはそのような遺伝子もあるのでしょうか。
歌謡曲にも数多く歌われる「思案橋と思切橋」、今は橋の欄干が名残を伝えます。
遊郭を前にして「行こうか戻ろうかの思案橋、あきらめて帰る思い切り橋」と伝えられる色香漂う地域です。
 長崎と言えば南蛮渡来のカステラ。カステラの老舗福砂屋本店にて濃厚な「五三焼きカステラ」を購入。普通のカステラは卵黄:卵白が1:1なのに対して卵黄5卵白3の割合で作られる金色の高級品。なんでも坂本龍馬はカステラ好きだったそうで丸山の坂道をカステラ頬張りながら歩いたらしい・・・と案内誌に紹介がありました。

■ 歴史のエリア
★ 長崎歴史文化博物館・・・・江戸時代、幕府の長崎奉行所判決記録集「犯科帳」につづられた裁きの中から、ユニークな事件をボランティアによる寸劇でその様子を紹介、観客も参加で江戸時代にタイムスリップです。
「長崎くんち」のお祭り行事の一つ「庭見世(にわみせ)」は供物を披露し家の奥まで解放して見せ、キリシタンではないことの証を立てることの意味があったとの由来を知る。西洋の文化・唐の文化・江戸の文化の長い歴史の積み重ねが何度も訪れてみたくなる長崎の魅力となり人を惹き付けてやまないことを再認識したのです。
短時間で充実した長崎市内を満喫できた私たちは長崎駅で、お世話になった伊藤さんと荒木さんに別れを告げ福岡に戻ります。

■ JR九州 特急「かもめ」
博多までの帰路は昨日の水戸岡氏のセミナーでの長崎本線885系『白いかもめ』に乗車し体験学習です。
列車の乗降口には墨書をあしらったギャラリーや旅する人を十分に楽しませる為の、リビングのような車内演出。内装に自然素材の木をふんだんに使用し、荷物用ハットラック(航空機と同じ蓋付き荷物棚)がスマートで使いやすい。
黒い革張り椅子のそのゴージャス感はまるで飛行機のファーストクラス?
普通の特急料金で・・・優雅な雰囲気です。
昨日の水戸岡氏のセミナーでの話より・・・
「JR九州の列車をデザインした車両の中で僕が好きなのは『白いかもめ』です。
この列車で特にこだわったのは革張りの椅子です。革を使うことに懸念の声もありましたが、デザインが一定以上のレベルに達すると、乗っている人に一種の心地よい緊張感が生まれるのでいまだにひどく傷つけられたという話は聞いていません。デザインと共にコストを抑え知恵を絞り出すのがデザイナーの役割です。デザインは公共のため、デザイナーは公僕でサービス業です。」
長崎から博多まで、あっという間の1時間50分「かもめ」の旅を満喫、博多に戻った私たちは更に個性的な建築群を見て回りエネルギッシュな街を堪能したのです。

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